吸って、吐く。みたいなこと

私は階段を上り下りするのが苦手だ。次に足を出す場所とタイミングが分からなくなってしまって、しょっちゅう踏み外している。だから余計に怖くなってしまう。

解決法が見つからずに長年悩んでいるのだけれど、ジムで足を上げるトレーニングを習ったことで、1つの仮説にたどり着いた。

それは、人間、(人間に限らず、対で足がある生き物は全て)右足が出るから、次に左足が出るということだ。片方の足が着いているから、次にもう片方の足が出る。意識すべきは今出そうとしている方の足じゃなくて、今着いている方の足なのだ。詳しいことは知らないけれど、我々の体はそういうふうにできているのだと思う。まぁ、仮説なので。

今着いている方の足を意識するようになって、ちょっと階段が上手になった。そもそも、意識しないで階段を上り下りできれば、それが1番の課題解決なのだが。

でも思うのは、対ではじめて機能するみたいなことって案外多いよね、ということ。

私は泳げない、というより息継ぎが苦手で、息が続くところまでしか泳げないという時期があった。これも解決法を見つけて、息を吸うためには吐かなければならないという単純なことだった。吸って吐く、これでセットなのだ。

と、ここまで書いて、多くの人が意識せず体を使えているのに、なぜ私にはここまで考えないとできないのだろうという新たな疑問が湧いてしまった。生きていると、毎日謎だらけだ。